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ちょっと耳鼻科で鼻削ってきました【1日目 中編】 [鼻中隔湾曲症・鼻下甲介切除]

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-PM 17:00頃 部屋のベットにて-
「じゃあ、また先生が説明に来ますからね!」

と言い、看護師達は出て行った。


眠たい…のか、よくわからない状態のまま、本当に意識がぼんやりしていた。

口に何か付いている。
『ああ、酸素マスクか。』

酸素マスク、文字通り酸素を送ってくれるもの=呼吸が楽になる!
と思っていたのですが、


全 然 苦 し い で す 。


事前にネット等で、「術後はガーゼが鼻に詰められるので、口呼吸しかできない。」と見ていたのですが、本当に鼻に空気が通らない状態での口呼吸って、こんなにも苦しいのか、と改めて実感していました。

と、言うか、このマスクのせいで十分に空気が吸えないんじゃないか?
と思い酸素マスクを外すと…楽じゃん!

マスクを横にずらし抵抗の無い状態で息を吸う。
これで呼吸については落ち着いてきた…。


と、思ったのもつかの間。
心電図とか映している計器から音が鳴り出した。

『うるさいな。消してもらおう。』

あれ、俺何かしたっけ?
何か異常が起きているのか?

と、普通なら思いそうですが、全身麻酔から覚めた後です。
考えが単純になってます。

ナースコールを押すと、看護師が部屋に入ってきた。

『何か鳴ってます』
「ああ、大丈夫よ。全部向こう(ナースステーション)でモニターしてるから! あ、マスク外したの??酸素マスクはつけといてね。酸素濃度が下がってこうやって音が鳴るから。」
『苦しいんです…』
「そう? んー…じゃあ外してもいいけど、大きく息をして!濃度が落ちちゃうから!」



深呼吸をマックスでアピールしたのはこの時くらいじゃないでしょうか^^;


お腹を膨らまし、息を吸って、はく!
今になってみると、大げさで、しかもお腹は意識して膨らましているので、呼吸と合っていたのかわかりませんw

が、それを見た看護師は
「そう、そんな感じでね。」
と言ってくれたので良かったんでしょうw

音が鳴らないようにセットしたのか?機械を弄ってまた部屋から出て行きました。


再び訪れる静寂。
しかしそれもつかの間、自分の中が激しく後悔が出てきました。

実は手術前日に職場やSNS等で
「危険性は非常に少ないです。鼻だし。ただ全身麻酔だからねー。そのまま起きなかったら後よろしくね☆」

とか言ってしまっていたので、『手術が終わった事を報告しないと…』と思いだしてきました。

しかし携帯はもう1つのベットの近く。
身体が動くわけもなく。

せめて上司には…の思いのまま、またしばらく時間が経ちました。



-PM18:00頃 先生登場-
「○○さん、どうですか。」

先生が手術着のまま部屋に入ってきた。
そして説明を始める。

「1時間くらいで手術は終わりました。順調に終わりましたよ。説明していた通り、湾曲していたところを必要な所だけ削りました。あと…」
先生を見ながら、頷きながら説明を聞く。

が、ちと長い^^;
まだ麻酔が抜けきっていないので、フラフラしている。
しかも若干眠い…w
それが目に現れたんでしょう。

「ま、今はまだ眠たいだろうから、ゆっくり横になっててください」

ありがとうございます、とたぶん伝えられたと思う。
先生が部屋から出て行く。

-----
後日、意識がはっきりした時に言われた事を整理すると、

・1時間で手術完了。
・湾曲を真っ直ぐにしたが、全部をしたわけではない。鼻詰まり等の原因になっていた所だけ削った。
・粘膜を肥大化していた所を切り、中を取った。
・ディヴィアン神経は切らなかった。見た所、切らなくても大丈夫。
・術前の説明通り、100%完璧に手術する事はできるが、じゃあそれが私にとって100%ベストかと言われると、それは違うので、ベストの方を取った。
・鼻づまりは解決している。

ってな事を言われました。
-----

しばらくして看護師が来る。
「先生説明に来た?」

はい、と伝えると、注意事項(鼻は絶対触らない等)を言われた。
部屋を出ようとしていたので、ここで携帯を取ってもらった。


携帯を取って、LINEやメールを確認。
そしてその次に自分がした事。


カメラで自撮り。


自分がどうなっているのか知りたかった。
片手しか使えないので若干難しかったが、何とかインカメラにして撮影する事ができた。




何だこいつは。




普段の私ではない。


麻酔のせいなのかわからないが、顔がむくれている。
まぶたがどす黒くなっており、鼻につけているガーゼは既に血で真っ赤になっていた。
おまけに口呼吸なので口が開いており、残念な写真が撮れました…。


去年、祖父が他界しました。
心筋梗塞だったのですが、病院に運ばれてから亡くなるまでの数日、延命治療が行われていました。
体中チューブに繋がれ、全身パンパンにむくれ上がり、顔は口を開いていました。


まさに、今の自分の顔はそんな感じ。
違うのは、目が開いているか開いていないかだけ。


そんな事を想いながら、報告メールを打とうとする。
まずは上司に…

しかし、メールが打てない。

友達なら、「終わったよー」とか、「生き返ったー」とか、簡単なメールが打てるが、相手は上司である。
考えて打とうとするが、考えられないのである。

失礼の無いように送ろうと思うが…文章が作れない…。
少し迷ったが、「これは無理だ」と思い、家族や部下等にだけ終わったよ、とメールをして報告を終わった。
上司には明日、意識がはっきりしてから送ろう。



-自分の状況把握-
まだ意識がはっきりしない状態だったが、あらためて自分が今どのような状況なのか知る事にした。

・鼻は通らない。
・ガーゼが鼻にパンパンに詰まっている。痛くはないがパンパンな事と口呼吸な事で苦しい。
・体はまだ満足に動かせない。動くと危ない。
・点滴はまだされている。2つ袋があったが、何の薬かは見れない。
・尿意があるようでないような感じがする。
・ベット横に袋がかけられており、膨らんでいる。


…あれ。。。
最後の2つ…。これってもしかして…。


恐る恐る股間に手を入れる。
手が洗えないので太もも周辺を触る。





えっと、チューブがあるんですけど^^;;;;;;;;;;;;;;;;



ち○こに刺さっとるやないかーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!
尿道カテーテルやないかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!



力が抜けた…。
これ、抜くとき痛いんだよな…。
考えただけでゾワッとする…。


しかし不思議な事に、触った感じのチューブは細い感じがしたが、袋につながっているチューブは太い。
直径1センチくらいだろうか。
まさかこの太さが入ってるわけないよね???
ね??!!


大丈夫、こんなの入らない。細いんだよ。



自分に言い聞かせ、気分を落ち着かせ、無心状態をなんとか保とうとした。

しかし、そんな事できるわけもなく。
意識は自分のち○こに。

ちょっと股間を動かしてみる。


Oh!ちくっとする☆


もう嫌だ…
さっさと寝て、起きたら退院前にしてしまおう…。

そんな事を思い、目を閉じた。


続く。

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